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2024/01/22

ecologiaマガジン

ecologiaマガジン vo.1 【伊東オーナーインタビュー】

ecologiaの大切なお客様へ~

ecologiaに並んでいる商品は、皆様もご存知の通り、生産者の想いがたくさん詰まったものばかりです。

生産者の想いを知ると、より愛着が湧いたり、より使い心地が良くなったり、商品を大切に使う気持ちが自然と芽生えていきます。

物を大切にする人は、人も大切にします。人が人を大切にする世の中になると、生きやすい世の中に変わり、未来の子どもたちが安心して暮らせる世界になるのではないでしょうか。近年日本で主流になってしまった使い捨てはもう止めて、本来日本人が皆持っている物を大切にする心の時代へと戻していきませんか。


その取り組みの第一弾として、ecologiaではインタビューをスタートします。トップパッターはオーナーである伊東さんです。お店への熱い想いを語って頂きました。

今後はお店で取り扱っている生産者さんやメーカーさんにもお話を伺っていく予定です。この記事を読んで、ecologiaのお店と商品を末長く愛して頂けますと幸いです。                      

                  

                                           ライター:Pen.to.ten 浪江真由子




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生死を彷徨ったアトピー性皮膚炎

救ってくれたのは『食』でした。

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僕が産まれた頃は、アレルギー性皮膚炎(アトピー)という名称がない時代でした。生後すぐに発疹が出てオロナインを塗ったら引っ込んだそうですが、腸が弱かったり、すぐに高熱を出したりと虚弱体質だったそうです。今思えばこの世に誕生した時から、自然食品店を経営するという運命が決まっていたのかもしれません。


そのあと小学校2年生になると、全身に発疹が出てきました。当時は”お医者様は神様”でしたから、何の疑いもなく病院に直行しました。そこから恐怖のステロイド治療がスタートしたのです。毎日ステロイドを塗り、使い続けること20年以上。23歳の頃にひどいムーンフェースになって、やがて指もパンパンに腫れてしまい、仕事を辞めざるを得ない状況になりました。体内に蓄積されたステロイドが、腎臓に多大な影響を及ぼしていたようです。


それがきっかけで「こんな辛い人生なら死にたい」そこまで思い詰めたある日、普段はあまり本を読まない僕が、引き付けられるように本屋に入りました。そこで見つけた書籍に『病気は人に治してもらうものではなくて、自分で治すものだ。それには食が大切だ』と書いてあったのです。病院に通い続けても一向に治らないことで、医者に不信感を抱き始めていました。そんなタイミングでその本に出会い、抱えていた疑問が腑に落ちていきました。そこから自然食品で自炊をしながら、養生する生活が始りました。詳しくはエコロジアイズム「アトピーライフ」をご参照ください。


20代後半くらいに横浜市に勤めるようになり、通勤路に当時にしては珍しい自然食品店『ecologia』がありました。よく買い物に行くうちに、前経営者ともよく話すようになり「僕も将来自然食品店をやりながら、食の大切さを伝えたい」という夢を語るほど親しくなっていました。前経営者は元々10年でお店を引退するつもりだったそうで、次の後継者が決まっていました。しかし、紆余曲折があり後継者の話は頓挫してしまったようなのです。そこで「もし良かったらこの店を継いでくれないか」と僕に白羽の矢が立ちました。そこから前経営者が続けた10年が過ぎ、20年が過ぎて、おかげさまでエコロジアは2024年で34年目を迎えます。




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スーパーには並ばない「枯れる野菜」

有機JASよりも自然栽培農家を選ぶ理由。

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お店に並ぶ農産物は常時70種類、多い時で90種類です。そのうち9割が農薬・化学肥料不使用もしくは有機農産物、1割は減農薬です。減農薬にせざるを得ないのは、季節の旬ではない農作物を作る時。自然に逆らって作るのは非常に難しく、どうしても殺菌したり少し農薬を使わないと難しいとのことでした。


世界的に見ると日本は、農薬や化学肥料を使わない農家さんが極端に少ないのが現状です。例えば、ドイツの農産物は4割がオーガニックなのに対して、日本は0.01割。日本で有機農家が増えない理由の一つに、首を傾げるルールがあります。

大手スーパーに並んでいる「有機JAS認定」の農作物。この認定を取るには時間とお金が必要です。有機JAS認定を取得するには、農林水産省に書類を提出したあとに、第三者機関が入って農家さんに調査が入ります。そこで認定されると認定費として農家さんが国にお金を支払います。ちなみに有機JAS認定は、毎年更新が必要です。


大規模な生産者さんであれば問題は少ないのですが、小さな生産者さんは当然のことながら厳しいですよね。国が定めた安心安全な農作物を作るためにはお金がかかるシステム。それなら最初からやらない、やりたくてもできないというのは自然な流れですよね。


また、有機JAS認定の野菜は、有機肥料を使って育てているものがほとんどです。有機肥料は発酵させてから使わないと有害になるともこともあるようですが、生産性をあげるために、仕方なく未完熟のまま使用するケースもあるようです。野菜には「枯れる野菜」と「溶ける野菜」があるのですが、未完熟の有機肥料を使うと農作物は弱り、溶ける野菜になってしまいます。


だからecologiaでは、出来る限り「枯れる野菜」を優先して仕入れをしています。大手企業のオーガニックストアとの差別化も兼ねて、有機肥料も使わない自然栽培の農家さんを選んでいます。


お客様に「この農家さんの栽培方法は?肥料は使っていますか?」と聞かれた時に「分かりません」ではがっかりしますよね。信頼を得るために、きちんと返答できるかは非常に大切なことだと思うのです。自分や家族が食べる野菜の栽培方法や畑の環境をはじめ、どんな農家さんが栽培しているのかは僕だったら知りたいです。自分自身で選んだ確かなものだけを仕入れて、一人一人のお客様との信頼を築くこと。それがうちの強みであり、前オーナーから引き継いで、23年間続けてこられた理由の一つだと感じています。


                                            (vol.2に続く)

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