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2024/04/01

ecologiaマガジン

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ecologiaマガジン vo.3 【わたなべ農場 城健太さんインタビュー】

先日ecologiaに山梨県北杜市からお客様が来店されるということで、伊東オーナーから連絡がありました。

お客様は現在自然栽培のわたなべ農場で独立就農を目指している城健太さん。


伊東オーナーが「自然栽培の仕入先を増やしたい」と考えていたら、ecologiaのHPから直々にお電話くださったそう!願ったり叶ったりの偶然が重なって、今では城さんのお野菜も大切な仕入先の一つ。よくよくお話を聞くと、なんと東京で長きに渡りカメラマンとしてご活躍されていたそう。なぜカメラマンから農家さんなのか。今回は自然栽培農家を志した理由をお聞きしました。






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自然栽培の最大の魅力は自然本位

北杜の土だからできる野菜がある

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私は山梨県北杜市にある自然栽培のわたなべ農場にて、野菜作りをしています。来年度の独立就農に向けて独立した生産管理を行い、農家へと11歩足を進めています。


畑があるのは須玉町の山奥にある増富地区、標高約1100mの黒森集落(旧増富村)。黒ボク土という腐植の多い黒い土で、地質が花崗岩なので、非常にミネラル分が多い土壌です。根から実をつけるまでミネラルが豊富な土で育つと、より栄養価の高い野菜が育つのではないかと考えられます。


また、北杜市は晴天率日本一!同じ市内にある白州は、ウイスキーでも有名な美味しい湧水があることでも知られています。北杜市に自然栽培農家が多いのは、農業するために不可欠な美味しい水と良質な土、そして燦々と輝く太陽があるからなのではないでしょうか。


北杜市の野菜は力強く野菜の味が濃いのが特徴。化学肥料や有機肥料も使わずに、自然栽培で育てると力強い野菜に育ちます。実はわたなべ農場の研修に行くまでは自然栽培という言葉自体も知りませんでした。

農家になろうと思ってからは、慣行栽培も有機栽培も勉強しましたが、最後は自然栽培にたどり着きました。


自然栽培はこの野菜を売りたいから作るのではなく、この土だからこの野菜ができるという考え方。スタート地点が他の農法とは違い、人間のエゴではなくて自然本位です。自然に寄り添った農法が、自由度が高く感覚的。未来の可能性を感じると共に、とても魅力を感じました。













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今度こそなりたい自分になる

自然栽培に託した夢と強い決意

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東京で下積みも含めて20年間、広告関係のカメラマンを生業にしておりました。

40歳という節目を迎えるにあたって、10年後の自分を想像した時に違和感がありました。どんなお仕事でもそうだと思いますが、続けるには努力が必要ですよね。そこでこんな質問が浮かんできました。


Q50歳になった未来もカメラマンとして努力が継続できるのか? 

正直その未来のイメージが持てませんでした。理由は20年前に描いていた理想のカメラマンになれていないから。このまま続けいても、そこに辿り着ける自信もありませんでした。20年前を振り返るとカメラマンになるために働いていたことに気がついたのです。そして月日を経て、人生の目的が見えてきました。


自然栽培は「胸を張って出せるものを作ろう」と私を後押ししてくれたもの。「本当にやりたいことに挑戦して自分に正直にやって行こう」東京でのカメラマン時代にはできなかった、そんな決意を持って毎日畑と向き合っています。








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ファーマー×カメラマン

北杜市で進化を遂げる夢

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Q:本当に移住して農家になりたいのか?

当初は妻に移住を反対されて、こんな質問を自分に投げかけました。2人で何度も話し合い、自分の気持ちを確かめる時間を作ることにしたのです。答えを出すために、カメラマンを続けながら農家さんのお手伝いに1年間通いました。その後も私の気持ちは変わらなくて、半分は押し切る形で北杜市に来ました。


移住をしてからは、大幅な環境の変化についていけず、肉体的にも精神的にも追い込まれていた時期もあります。生活も一変しました。東京にいた頃は、夜中まで仕事をしていたり、付き合いで夜な夜な出かけていたり、妻と食事をする時間がほとんどありませんでした。2人で暮らして仲良くしているつもりではあったのですが、今思えばてんでバラバラの生活でしたね。こちらに来てからは、妻と長い時間を過ごせるようになって、ケンカも増えましたが、何より一緒にご飯を食べられるようになって幸せです。



最初に北杜市を訪れたのは、友人に連れて行ってもらった登山や釣りでした。前々から「いつかこんな環境で暮らしてみたい」と漠然とした田舎暮らしへの憧れはあったのですが、まさか農家に転身をするなんて想像もつきませんでした。


当時没頭していた趣味の登山は、山や自然に触れながら、苦しいながらも山頂を目指すスポーツ。ゴールの山頂までは自分との戦い。いかに自分自身と向き合えるかにかかっています。カメラマンから農家に転身を決めたタイミングでも、何度も自身に問いかけて答えを出してきました。その頃登山に夢中になっていたのは、必然だったのかもしれません。


いくつになっても胸を張って出せる野菜を生産して、今後は余裕ができたら再び写真も撮りたいと思っています。カメラマンというバックボーンを活かして、農家だからこそ撮れる写真を撮るのが先々の私の夢です。








(写真:城健太 / 文: Pen.to.ten 浪江真由子)

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